乳腺健康アドバイス

[Vol.45] 乳がん検診を受ける時に知っておいていただきたいこと


― 高知県乳がん検診実施指針より抜粋、一部改変 ―


以下の6項目について知っておいてください

  1. 検診で異常があった場合には、必ず精密検査を受けてください。
  2. 精密検査はマンモグラフィ、超音波検査、穿刺吸引細胞診や針生検組織検査等で行われます。
    マンモグラフィ:乳房を圧迫板ではさみ伸ばした状態でX線撮影を行う装置
    超音波検査:臓器や組織の境目で反射する超音波の性質を利用した検査
    穿刺吸引細胞診:病変部に細い針を刺し、注射器で吸い出した細胞を検査
    針生検組織検査:局所麻酔をして太い針を刺して組織を採取する検査
  3. 精密検査結果は市区町村等へ報告されます。医療機関を精密検査で受診した場合は、検診機関とその結果が共有されます。精密検査結果は、個人の同意がなくても、市区町村や検診機関に対して提供できます(個人情報保護法の例外事項として認められています)。
  4. 検診には有効性(マンモグラフィ検診には死亡率減少効果があること)だけでなく、欠点(がん検診で必ずがんを見つけられるわけではないこと(偽陰性)、がんがなくてもがん検診の結果が「陽性」となる場合もあること(偽陽性)など)もあります。
  5. 検診受診の継続(隔年)、ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)、症状がある場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
  6. 乳がんは、30歳から69歳までの女性のがんによる死亡原因の第1位です。
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