「ブレスト・アウェアネス」とはイギリスで提唱された言葉で、「乳房を意識する生活習慣」のことです。
女性が乳房の状態に日頃から関心をもち、乳房の変化を感じたらすぐに乳腺専門の医師を受診するという、正しい行動を身につけるためのキーワードです。
- 乳房の状態を知る
- 乳房の変化に気づく
- 乳房の変化に気がついたら、すぐに乳腺専門の医師を受診する
- 40歳になったらマンモグラフィによる乳がん検診を受ける
これまでは、乳房自己触診とか、乳房自己検診と言われていたことと同じ考え方ですが、自己触診や自己検診は乳房を自分で触わって、乳がんを早く見つけることを強調していました。また、触診や検診というのは医療行為で、一般の女性が行うことをさす言葉としては適当ではないのではないかということもありました。
「ブレスト・アウェアネス」は、教育です。まだ乳がんに罹患することの無い年齢の児童・生徒・学生のみなさんに、自分の乳房について知って、考えることによって、乳がんをはじめとした病気のことを身近なものとしてとらえて、健康を維持して充実した人生をおくってもらうためのキーワードとしていきたいと考えられています。