現在、乳がん検診としてマンモグラフィによる検診が行われています。その検診結果は、検診受診者に、「異常なし」、または、「異常があるので医療機関で精密検査が必要です」の、どちらかが報告されます。
異常がなければ、1年後か2年後に、乳がん検診を受診すればよいということになります。
異常ありで精密検査が必要となれば、乳がんである可能性がありますから、速やかに受診してください。
時々、質問されるのが、検診結果といっしょに書かれているマンモグラフィの所見についてです。
代表的なマンモグラフィの所見は、腫瘤と石灰化です。いずれも、良性のこともあれば、悪性のこともあります。
腫瘤は、乳房のしこりの可能性がある所見です。例えば、悪性の腫瘤は「乳がん」、良性の腫瘤は「線維腺腫」や「葉状腫瘍」、しこりではないですが「のう胞」のこともあります。
石灰化は、乳房内のカルシウムの沈着で、乳がんに伴う悪性のものや、乳腺症や線維腺腫に伴う良性のものがあります。
精密検査のために、医療機関を受診されると、マンモグラフィや乳房超音波で検査をして、必要に応じて穿刺吸引細胞診や針生検組織診によって診断をすることになります。
乳がん検診の結果について、疑問がある場合は、検診を受診した医療機関にお問い合わせください。