乳腺健康アドバイス

[Vol.15] マンモグラフィ検診とその効果

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平成16年から開始したマンモグラフィ検診について述べます。県下でマンモグラフィ検診をうけている受診者数は、毎年1万4~5千名です。平成20年までの5年間に約7万人の検診が行われました。そして209名の乳がんが発見されています。がん発見率は0.31%で、かつて行われていた視触診健診の約3倍の発見率であり、また、早期がんの割合も約8割と高率です。

県下で行われているもう1つの検診は、高知市が行っているマンモグラフィと視触診の併用で行う施設検診です。こちらでの5年間の受診者数は約1万2千名です。乳がん発見は72名で、発見率は0.58%と高率で、その早期がんの割合は7割です。先のマンモグラフィイ検診と比較して、発見率は高いが早期がんの割合は低いという結果です。

高知市では年中いつでも検診が受けられ、何か異常に気付いた時の受診者が多く、また乳がん発生率の高い40歳代、50歳代の者が多いために高い発見率となっています。検診で発見された乳がんは早期がんかそれに近いものが多く、治療成績も良好なものと予想されます。

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