乳腺健康アドバイス

[Vol.5]治療成績を知る(2)

[進行度別の生存率]
 1991年から2000年の間に乳がんで手術をした810例についての調査です(調査2007年7月)。全体では、84.7%が生存しており、15.3%が死亡でした。死亡の中には、がんの再発の他に、老衰や他の病気によるものも含まれています。
 早期乳がんは400例で、生存は372例(93.0%)、死亡は28例(7.0%)でした。28例の死亡例のうち6例は他病死であり、がん死亡は22例(5.5%)でした。U期では、85.7%が生存、14.3%が死亡であり、V期では85.7%が生存、56.8%が死亡でした。
 また、本来なら手術適用から外れるW期で手術した8例中7例は死亡、1例は生存でした。
 当院における乳がん手術例の予後調査
1991年〜2000年 810例 調査2007年7月
全症例(810例)

早期(0期・T期)(400例)
U期(318例)
V期(74例)
W期(8例)
死亡例の中にはがん死だけではなく、他病死も含まれます。
他病死を除くと早期がんの死亡は5.5%です。
一覧に戻る