乳腺健康アドバイス

[Vol.2] 早期がんの増加

乳がんは乳腺の管の中に出来る。がん細胞が管の中だけにとどまるものを非浸潤がん(0期)という。がん細胞が管の外に染み出してしこりを作る。しこりの大きさが2センチ以下で、脇のリンパ節が硬く触れないものがⅠ期、しこりが大きくなるにつれてⅡ期、Ⅲ期と進んでいく。
 図は、今までに治療した乳がんのまとめです。35年前には早期がんが32%でしたが、25年前には43%、15年前には50%、最近では56%と治りやすい早期がんが徐々に増加してきています。
 これは、長年の間続けてきた乳がん健診や自己検診法の普及活動の成果が現れてきたのだと考えられます。
当院での年代別早期がんの割合
2001年~2006年(715例)  

1973年~1980年(395例)
1981年~1990年(785例)
1991年~2000年(806例)
乳がん健診・自己検診の普及により早期乳がんの割合が
飛躍的に増加してきています
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