乳腺健康アドバイス

[Vol.4]当院の乳がん治療成績

累積生存率
がんの治療成績を知る大きな目安として、5年後にはどうなってるか、10年後にはどうかという5年生存率、10年生存率があります。昨今では、医療機関の特徴を知る一つの手段としても治療成績の公表が広く求められるようになってきています。
 図は私どもの乳がん治療成績を、10年ごとにまとめたものです。前期1980年までの5年生存率は82.5%、10年生存率は72.4%でしたが、2000年までの後期では91.5%、85.3%となり、年代が進むにつれて治療成績が向上しています。殊に2001〜2004年までの5年生存率は95.3%と更に良好となっています。
 この治療成績の向上には、乳がんの診断技術、治療法の進歩によるところもありますが、更に乳がんの検診や自己触診などの普及により、早期発見が行われるようになってきたからです。当院前期の早期がんの割合は32%でしたが、後期での割合は50%、現在では61%のなっています。ようやく早期発見、早期治療が実現してきているといえそうです。
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